2011年8月18日木曜日

究極の円高対策

ただいまスイスが検討している

マイナス金利

ね。


ここ1年の間に7兆3000億円もの為替介入をし、不発に終わった為替介入。米国債を買ってるから別にそのお金をドブに捨てたわけじゃないんですが、なんだかなァ。。。

国を上げての円売りは失敗したみたいですね。知ったかぶり経済通がよく口にする「金を刷れ」ってのも、日銀はマネタリーベースを毎年2%ぐらい上げてるのに日本はデフレです。

円を売るのも、金を刷るのも円高には効果なしです。

ということで、マイナス金利(-1%ぐらいの)について考えてみよう。


・円高対策

間違いなく効果があります。現にスイスはスイスフラン高をストップさせました。検討だけでこの効果です。


・預金者

銀行からお金を引き出します。銀行に預けたら残高が減るんですから。マイナス金利だからといって、銀行はマイナス金利でお金を貸してくれません。-2%ぐらいの公定歩合だったら、借金でお金が増えるんですが。。。


・銀行

預金が少なくなったので、日銀からお金を借ります。マイナス金利なので借りれば借りるほど儲かります。


・国債

金利が下がるので値上がりします。10年もの国債の金利が0%ぐらいまで下がります。銀行が買うんでしょうね。


国債をバンバン発行できるし、国民は消費活動を活発化するし、円安で労働コストは下がるし、とイイことずくめな気がしますが、ほっとくとインフレになります。円安って早い話が物価高なので、石油が買えなくなって脱原発祭りも自粛せざるをえません。

なので、インフレをストップさせるためにゼロ金利へ戻してみましょう。


・円安対策

円高になるかも?


・預金者

タンス預金が銀行の預金に変わります。しかし、マイナス金利の間にモノを買ったのでマイナス金利前よりも預金高は下がります。


・銀行

預金が増えますが、現在の額まで預金は増えません。


・国債

たたき売り状態です。債権の金利が0%と天井まで上がったので後は値下げ一筋です。今の金利1%まで下がると、銀行はこれ以上国債を買えなくなってパニック状態です。


そ・し・て・財政破綻です!

日本の国家予算の半分が国債なので、国家予算が組めなくなりますね。

福祉と公務員給与を半分にしましょっか?
無理ですね。

福祉と公務員給与を半分なんて予算が国会を通過するわけがありません。予算を通せない国会なんて「無政府」みたいなもんですね。無政府状態になったら、公務員の給与と年金は支払われません。たぶん、日本政府が国債を発行できなくなったら、公務員や老害みたいなクソどもは「無政府」を選択すると思います。


1000兆円というメガトン級の債務を持ってる日本は、八方ふさがりです。スイスはGDPの38.20%しか国債を発行していません。日本は225.80%(世界一)なので、スイスの真似をできません。10年国債の金利が2%になったぐらいで日本の金融機関は死ぬんだからね。

ゆうちょが。


財政学的にはGDPの250%まで借金が膨らむと、財政破綻みたいです。これは、難しい計算のうえ算出した値みたいです。250%になると、どんな増税や歳出削減も通用しなくなって、「インフレで踏み倒すか」「債務不履行で踏み倒すか」の二択になるみたいです。




そんでもって、2年後に日本は250%に到達するみたいです。

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