2010年1月23日土曜日

ギリシャから学ぶ財政破綻(寸前)

このところ、資本主義国家の方向転換が相次いでいます。

競争の激化は正しいのか?
福祉の充実は何を意味するのか?

今回は、福祉が充実したギリシャの財政破綻(寸前)についてお話します。


ギリシャについては、人口比と1人当りGDP(30,534ドル)を考えると、日本の10分の1の国家として考えればいいと思います。

人口1100万人
国家予算12兆円(税収5兆円、7兆円が赤字国債)
国債の償還が3兆円以上必要

ギリシャの債務は来年に国内総生産(GDP)比125%
※日本はダントツ200%

貿易収支は赤字、経常収支だとトントンです。これは、ギリシャの主産業が観光のため外人は国内でお金を使うためこうなっています。

また、民間と国家あわせた対外債務250兆円。
その80%が、ユーロ以外の通貨での借金。


ギリシャ最大の弱点
ギリシャは人口の1/3が公務員

これが財政赤字の原因と言われています。


ギリシャと言う国を簡単にまとめると、常に財政赤字経常収支は若干黒字自国通貨以外の対外債務を多く抱える公務員天国

ギリシャは公務員天国の福祉国家です。
今後は、EU協力?のもと、再建をするらしいです。その第一歩が公務員の削減です。10%しか削減しないんですが。。。

もしかしたら、日本は財政破綻してもギリシャのように、公務員削減はできないかも。。。
だとしたら、WWⅢ。。。

ギリシャから学ぶ点は、自国通貨(ユーロ)をハイパーインフレできない国家の財政破綻です。

結局は、IMFの管理下に置かれるのが今後のストーリーになると思います。(恐らくEUは助けない)

IMFの管理は強力な資本主義の導入です。
・内需の拡大
・小さな政府
・規制緩和

基本的にこれらを守らないと、お金を貸してくれません。(韓国はズルしたが。。。)

対外債務は、財政破綻が起こったら帳消しです。たぶん。。。

法人の破綻は、株主と債権者に法人の持つ資産が破産管財人の元で配られます。
ハイパーインフレできない国家(法人といっしょ)の破綻は、どーなるのでしょうか?
最大債権者が大統領になるのでしょうか?
それは考えにくいですね。
踏み倒されるだけでしょうね。

仮に、日本がハイパーインフレを起こせないとしたら、債権の空売りですごく儲かります。
JAL株と同じように。。。


そもそも、借金が増え続けるのは身の丈に合った生活をしないからです。
贅沢な生活に慣れたため、その差分を借金で補充しています。

これは、個人も法人も国家も変わりません。


福祉の充実って、贅沢してるだけだと思うのは私だけでしょうか?

やりすぎた福祉は、それにかかわった人全体が迷惑を被ります。JALはその典型です。
JAL内部には当然ながら頑張った人もいます。その頑張った人が報われないのが「やりすぎた福祉」です。
共産主義の否定は、「頑張った人が報われない」の一点に尽きます。

中国は財政赤字が殆ど無い。実は切り捨てになっている国民が存在しています。これでは共産主義の理念に反します。


管さんの目指す第3の道はいったい何でしょうか?
頑張った人が報われながら、最低限の福祉を充実させることを目指してほしいものです。

私はこんな世の中になったら、社会参加します。
それまでは、大家さんとしてがんばります。

3 件のコメント:

  1. 日本は、ギリシャと違って、対外債務はないですが?
    それどころか、日本は過去18年間対外債権額(外国に貸し付けている金の金額)が世界で第一ですが?
    日本はダントツ200%の意味は何ですか?
    プライマリー・バランスのことですか?

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  2. 日本は、経常収支が大幅にプラスです。若干貿易収支等が震災以降減少に転じていますが、資本収支の額がとても大きく、未だに世界の金持ち国家です。
    管理人さんは、ギリシャと日本のGDPに対しての公的債務比率だけを見て200%だから高い問題だと思われているような気がします。ギリシャは政府だけでなく、経済圏としてみても、ダメダメなんですよ。
    あとギリシャは経常収支はトントンなどではありませんよ・・・。論拠がめちゃくちゃです。

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  3. コメント2行目修正 ×資本収支 ○所得収支

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