2010年1月9日土曜日

平成ええじゃないか運動

「『踊るんだよ』羊男は言った。『音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言ってることはわかるかい? 踊るんだ。踊り続けるんだ。なぜ踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。』 (「ダンス・ダンス・ダンス」上巻 村上春樹著)

リーマン・ブラザーズの社員も末期には、自分たちの投資が失敗していると気付いていたみたいです。しかし、彼らは最後の最後まで踊り続けました。


ええじゃないか運動は、江戸時代末期から明治の初期にかけて行われた運動です。それはちょうど、封建制度の断末魔のような運動でした。

人びとは、旧体制とそれを支える支配者に完全に愛想をつかし、心の底から不信感を抱き、その不信感は絶望と怒りに変わっていきました。封建社会を支える江戸幕府が倒れるころ、商人や農民である一般庶民のあいだにご承知の「ええじゃないか運動」が自然発生的に起こりました。人びとは表に飛び出し、裸で「ええじゃないか、ええじゃないか」と夜中まで踊り狂いました。お上は賄賂漬け、したい放題で「百姓とゴマの油は搾れるだけ搾れ」のたとえ通り、年貢をぶっかけてくる。幕府の金庫に群がって食い荒らした武士は、その穴埋めに百姓に膨大な年貢を押しつけたのです。

日本はこのままだと、10年以内に国全体が債務超過になります。政府は既に債務超過です。
2020年までに平成ええじゃないか運動が起こるかもしてませんね。

派遣村の生活保護申請者に受給決まるでお話した通り、生活保護が受けやすくなっています。(もともと、受けられるのに役所がハンコを押さなかっただけ)
このニュースを聞いたサラリーマンは、「働くのがバカバカしい!」と口をそろえて言うでしょう。
今のサラリーマンは、大金を稼ぐことを目標としている人は少数派です。そのほとんどが、生活のために仕事をしています。
生活保護は、「仕事をせずに生活をする権利」です。


政府の財政難や、生活保護を目の前にして、まじめに年貢を収めていた現代の農民(サラリーマン)は「ええじゃないか」と踊りだす日もそう遠くはない気がします。

ちなみに、江戸幕府は借金を踏み倒しました。


「税金を払う?」
「踏み倒すんなら払わないでええじゃないか」

「仕事をする?」
「生活保護でええじゃないか」

「上上下下左右左右B?」
「ええ(A)じゃないか」

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