2010年1月25日月曜日

ドルが紙くずになる?

よくアメリカは対外債務が多いから、「ドルが紙くずになる」といった失言を聞きます。

アメリカの国債はドル建てですから!

アフリカや南米の貧しい国が、対外債務で苦しんだのは、ドルやマルク、ポンドなんかで借金をしたためハイパーインフレを起こしても意味が無かったからです。

日本でさえ円建ての借金しかしていないのに、アメリカが外国の通貨で借金をするはずが無い!

一つ言っときますけど、ドル安になったら対外債務を抱えている国は借金の受取額が減ったと言うことです。日本はアメリカ国債を多く持ってるので、損しますね。

ニクソンショックの時に、ドルと金(ゴールド)を連動させなくなったときに、ドル本位制を辞めればよかったのに。。。

この流れは、リーマンショックのときにフランスのサルコジがドル本位制の脱却を言い出しましたが、日本がドルを支えたのとドルに代わる通貨が無かったから、未だにドル本位制になってます。

世界各国は対外資産としてドルを持っています。ドルの崩壊はWWⅢとほぼ同意です。
長い目で見ると、ドル本位制が崩れるかもしれませんが急に崩れることは考えにくい。
今、破綻する国があったら、IMFはドルでお金を貸してくれます。

アメリカのジャイアニズムは、簡単に潰れないと思ってます。
いくら中国がGDPでアメリカを抜いても、人民元本位制になることは無いでしょう。

ユーロに関しては、ギリシャが破綻寸前でユーロ建てのギリシャ国債の金利と同じくユーロ建てのドイツ国債の金利差が問題になってます。

ギリシャ10年債、ドイツとの国債利回り格差がユーロ導入後で最大

ドイツ国債はドイツの政情に関わらず、国債の金利の値上げ圧力がモーレツにきてるってこと。

ヨーロッパが一つの国にならない限り、ユーロ本位制は難しいのが現状です。

ちなみに、国債を買ってくれる国は日本とアメリカだけ。
去年、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、欧州国債はどれも売れない。
ドイツですら、7回くらい札割れ、未完売を繰り返した。イギリスは暴落防止で買い戻してたし。。。
オランダやスペインは入札すら見送り。
中国なんかも、一年物すら高利でも売れなかった。


ドルが紙くずになるのは、世界政府みたいなものができて、世界通貨ができた時に紙くずになるんじゃないの?
ドルに代わる通貨を作らない限り、アメリカの世界征服は今後も続きます。

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