2010年3月26日金曜日

あるべき組合の姿

そもそも、日本の労働組合の間違いは、組合が企業単位に存在することです。
建前上、産業別の労働組合が存在しますが、無力です。

私は、労働組合は必要だと思いますが、企業単位の労働組合は必要ないと思ってます。


NTTデータは、丸投げ会社です。
そのNTTデータに「どうして自分たちでシステムを作らないのですか?」って質問した時の回答が、

「従業員の雇用を守るため(キリッ)」

ってお答えになりました。
SIをやるのは正社員の終身雇用を守るため?

しかし、「NTTデータ、国内グループ会社を最大9割削減」とういニュースが飛び込んできました。これは、はやい話がリストラです。

結局、自分たちだけ守ることはできないみたいです。
NTTデータの丸投げは、日本のIT業界を低レベルなものにして、ITエンジニアはIT土方と揶揄される結果をもたらしました。業界全体のレベルを下げたツケが、今、自分たちに降りかかっています。

日本の大企業には労働組合がありますが、その大企業のほとんどが下請けを必要としています。しかし、下請会社はその労働組合に加入していません。結局、「自分たちだけ助かろう」って考えは、問題の先送りに過ぎませんでした。


フレキシキュリティの国、デンマークは87%の労働者が労働組合に入っています。

【デンマークの労働組合の仕組み】
・産業別
・失業した組合員への生活費補填
・失業した組合員の職の斡旋
・リストラを止めない

リストラを止めないってのは、組合に加入している他の会社への就職斡旋のためであったり、妊娠している女性従業員は企業から賃金を貰うのではなくて、組合から賃金が貰えるからリストラを止めないみたいです。

この労働組合のお陰で、ゾンビ企業がすぐに倒産してくれます。新規ビジネスを考えている企業はすぐに人材を確保することができます。


【日本の労働組合の仕組み】
・企業別
・賃上げ要求
・リストラ阻止

自分の会社の従業員のためだけに存在します。下請け企業が死のうが、産業全体が衰退しようがお構いなしです。


しかし、皆さんが日本で就職する場合、労働組合のある企業に入ってください。私は、労働組合のある会社と無い会社に入ったことがあるんですが、無い会社は地獄です。

社畜しかいませんでした。。。

組合:従業員の保護
社畜:自分の保護
(産業別労働組合:産業全体の保護)


今後は、日本の労働組合は弱体化するでしょう。そして、社畜全盛の世の中になります。

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