2010年2月18日木曜日

アメリカも自分の味方が誰なのか、よーく考えた方がいい

米国債保有、日本が中国抜き首位=1年4カ月ぶり

日本は2カ月連続で米国債保有高を増やした一方で、中国は保有高を削減してきており、首位が逆転した。中国による保有高削減は、外貨準備の運用先多様化の一環とみられる。ただ、対中ダンピング(不当廉売)調査など通商政策をめぐり米側の厳しい対応が目立ち始めた昨秋以降、米国債の保有高削減が一段と加速している。 

ウォルマートなんて中国製の製品しかねーじゃん!

トヨタの車はアメリカで作ってんだろ!


【アメリカ貿易赤字】
1位:中国(46.3%)
2位:メキシコ(9.0%)
3位:日本(8.2%)

総額:2663億ドル(24兆円)

はっきり言って、今のアメリカは空洞化しすぎです。輸出できるものがITしか無くなっています。そのITでさえインドでオフショアをしてるんで、弱体化することは免れないでしょう。

トヨタをはじめとする自動車会社は、アメリカの南部で工場を作って日本の従業員よりも高い給与で働いています。一方、ビック3はデトロイト(北部)で自動車を作っています。

これが自動車南北戦争って言われる構図です。

ビック3は組合が強いので民主党支持です。
ちなみに、ビック3の従業員には「なんとかスキー」みたいに、ロシアや東欧の人が多いんですよ。その為、WASP(White Anglo-Saxon Protestant)みたいなアメリカ貴族は、ビック3に興味が無いみたいです。

本当のビック3の救済はトヨタを叩くことではなくて、組合を潰してレガシーコスト(健康保険や年金制度)を撤廃し、一度、倒産させてあげることです。ビック3は、レガシーコストという不良債権があるが故に投資ができません。

車を作る能力が評価されてもレガシーコストでマイナス評価になっているのが現状です。

しかも、今回のトヨタバッシングはアメリカ南部の人が職を失うだけです。昔、ジャパンバッシングをされた際に、日本企業は現地生産モデルに切り替えたので、今回のトヨタバッシングは愚の骨頂と言えます。


一方、ウォルマートは中国の工場で作られたものをアメリカで格安で売っています。中国製品をバッシングしたら、アメリカの製造業が復活する可能性があります。

莫大な貿易黒字を出して、そのうえ、国債を売り払うなんて特定アジアの必殺技「恩を仇で返す」です。

いつか米中で一発ありそうです。

アメリカも本当の味方が誰なのかって考えた方がいい!

空洞化したアメリカ(モノを作れなくて消費するだけ)を応援するのは痛いけど、特定アジアを信頼して裏切られるぐらいなら、アメリカと共倒れするのを選ぶのは私だけでしょうか?

日本に取って一番いいのが、日独同盟ですけどね。

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