2009年12月30日水曜日

既得権は賄賂(全銀システム)

全国銀行データ通信システム
参加している金融機関は銀行だけでなく、信用金庫、信用協同組合、農業協同組合等を含めたすべての民間金融機関(日本振興銀行などを除く。2009年1月現在)と日本銀行である。
1973年4月に稼働を開始し、以後処理能力の向上と設備増強を繰り返し、現在第5次全銀システムが稼働している。また、2011年11月より第6次全銀システムの稼動を予定している。
すべての民間金融機関が参加するという高い利便性は、古い仕様をなかなか変えられないという副作用も伴っている。システムの稼働時間は民間金融機関の営業する営業日・日中のみであるため、夜間、土曜、休日に他の銀行宛の振込依頼を行っても、翌営業日の朝になるまで振込処理は完了しない。振込名義と口座名義で使用できる文字は半角英数カナのみで、文字数の制限も厳しい。

早い話が、違う銀行に振込む際のATM手数料である。

言わずもがな、このシステムもNTTデータのシステムである。

三菱東京UFJ銀行、東京スター銀行とのATM契約を解消

東京スター銀行が取引手数料を無料にしたため、三菱東京UFJ銀行は、東京スター銀行とのATM提携の契約を解消した。2008年11月4日から、三菱東京UFJ銀行の利用者は、東京スター銀行と、同行が「サークルKサンクス」で展開する「ゼロバンクATM」を使えなくなる。

昔は、電電公社(後のNTT)だけが電話回線を使ったシステムを作る権利があったため、今もそのままNTTデータがそのシステムを請け負って、クソ高い手数料を払わされています。
アメリカが年次改革要望書に「NTTを弱体化してぶっ壊せ」と言ったのはその為である。NTTの利権はアメリカも欲しいぐらい魅力的なんでね。

このATM手数料は、NTTデータと銀行が美味しく儲ける手数料ビジネスなんで、それをぶち壊す銀行が現れたときに、村八分にされます。

他銀行への振込手数料はだいたい300円である。(金額によるが)
仮に、家賃、電気、ガス、水道、携帯、インターネットが他銀行への振込の場合、月に1,800円也。

visaの手数料
家電量販店やコンビニエンス・ストア:1 ~ 1.5 %
デパート                 :2 ~ 3 %
一般の小売店や専門店        :3 ~ 5 %
バーやクラブなどの飲食店      :4 ~ 7 %
風俗店                  :7 ~ 10 %

visaは、クレジットカード会社なのでカードの持ち主がおカネを払えなくなっても、visaがお店に対して代わりにおカネを払わないといけない。その為、手数料が高くなります。要は、金貸し。

一方、銀行のATMはデータの変更だけなので、リスクがありません。

それでは、手数料1,800円はどれぐらいの価値があるか見てみましょう。

0.1%:18,000円
0.5%:90,000円
1% :180,000円
3% :540,000円

データの書き換えだけで、月に1,800円は高いですね。クレジットカードで20万円ぐらいの買い物をしたときと同じぐらいのリスクを銀行が背負っているとは思えません。

データの書き換えだけですよ!
クレジットカードは、債務不履行(金貸しなんで)のリスクを背負っているのに。。。

世の中には、このような既得権がまだゴロゴロしています。
江戸時代は、賄賂が多く役人が儲かっていたみたいです。中国やロシアも賄賂制度があります。共産主義に近くなればなるほど、賄賂が横行します。


全国銀行データ通信システムをグーグルに依頼すれば、初期投資100億円、年間維持費10憶円でできるでしょう。
システムの設計自体は極めて簡単。アマゾンのシステムほうがよっぽど複雑。インフラに金が掛かるだけ。

一方、銀行とNTTデータは、一人年間1万円利用するとして年間1兆円以上の手数料をピンハネています。

まっ、日本のIT企業なんてこの程度のものでしょう。
PR:国内最大級のシステム設計をしてみないか

グーグルの100倍ピンハネてて自慢しちゃだめですよ。
日本No1のIT企業は、未来永劫グーグルを超えることは無いでしょう。

はっきり言って、NTTデータのボッタクリ度はIBMやマイクロソフトの比ではありません。
税金を使って何兆円も掛けたe-Japan戦略や電子政府構築計画は、失敗に終わりました。

役人が悪いのかNTTデータが悪いのか。。。
両方いなくなれば、国民が幸せになれることだけは間違いないですね。

あーあ、賄賂で生活したいなぁ。
賄賂で家を建てて、賄賂で子供をそだてて、賄賂で、、、

地獄のようなこの国にも、天国はあるんだなぁ

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