2009年12月22日火曜日

国債について言っとくか

国債の95%は日本人が保有している。日本人の金融資産は1500兆円あるので、その範囲内ならば返済に問題がない?

今からメチャクチャ簡単な説明をしますね。

政府国債:800兆円
年間国債:40兆円

これは15年後にその論理も破綻します。
厳密にいいますと、日本は政府の借金だけでなく、地方自治体が発行している地方債、日銀からなどの政府借入金があり、その総額は約1000兆円

なので、10年後に破綻してもおかしくない状況です。


日本の返済方法は次の2択です。
1.増税をしてまじめに返す。
2.ハイパーインフレを起こして踏み倒す。

答えは、2のような気がします。

国債については、遅くとも5年以内には上の1か2を決断しないと、銀行が倒産します。誰が決断するんでしょうね。

ハイパーインフレが起こる場合に、株や不動産などに資金を移動させないと国債も日本円も紙きれになることは常識ですね。


ここで国債の勉強

国債価格が上昇すれば、どうして金利が下がるの?

例えば、1年後に国から102万円がもらえる国債が90万円で買えるとします。
とすると、90万円で1年後に102万円になるので、
102-90=12
12÷90≒0.13
利回り(もうけたお金の使ったお金に対する割合 ほぼ金利と同じ意味)は13%となります。

その後国債の値段が上がって、1年後に国から102万円がもらえる国債が100万円で買えるとします。
とすると、100万円で1年後に102万円になるので、
102-100=2
2÷100=0.02
と利回りは2%になります。

なので、簡単に「国債の金利↑=国債の価格↓」と覚えましょう。


UPDATE1: 国債発行「約44兆円以内」、長期金利の大幅上昇は回避へ=菅国家戦略相

このニュースは、このように読み取ってください。

「国債を約44兆円以内するから、国債の価格は大きく下がりませんよ」
※銀行さん、あなたの持っている国債の価格は大きく減らないから、そのまま保有してね。


著名な人でも、「国債は日本人だけが買っているから大丈夫」みたいなことを言うので少し驚いています。

アメリカは「国債を大量に売りに出されると、ドルが下落するからヤメてね」という考えなので、日本は保有している米国債を売りたくても売れません。

強いドル政策
アメリカは、内需主導型(輸出<輸入)なので、外国のモノを安く買う為にドル高のほうが有利。

オバマもブッシュも強いドル政策です。


逆に、日本は円安が有利なので外人が日本の国債を大量に持っていて大量に売りに出された方が有利。

「国債は日本人だけが買っているから大丈夫」といっている人は、ハッタリくんです。


最近、この手のウソが多すぎる。

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